D:A 4 Destination: Anywhere – akinori(e_a)'s blog
  • 読書日記 (2007-082) 『殺人症候群』 貫井徳郎(著)

    Filed under 読書
    8月 22

    殺人症候群 (双葉文庫)

    貫井 徳郎


    4575510149

     

    『○○症候群』シリーズ完結編。『失踪症候群』では原田が、『誘拐症候群』では武藤がメインキャラクターだったから、当然今回は倉持が——と思ったが、ちょっと形が違います。エピローグの手前くらいまで倉持視点は出てこない。

    結論から言うと、前半は丁寧に描きすぎなのかスピード感なく「三部作の完結編にして駄作か?」と思ってしまった。だが後半、職業殺人者とそれを追う環たちのグループ、殺人看護婦とそれを追う刑事たち、という2つのラインがバチッと交差する辺りからはストーリーは一気にドライブする。スピード感もあり一気に読んでしまった。人が死にすぎというか残酷なところもあってそれが若干気になるけど、700ページもの大作としては十分に「読ませる」小説だった。(ただし読後感的にはイマイチなので覚悟が必要)



    エンターテインメント色の強かった前2作に比べて、やや社会派というか硬派の度合いが強まった気がする。少年法、臓器移植、正義、倫理とか。正直登場人
    物の心の動きが不可解というか「ここでそう思っちゃうか?」なんてのもなくはないし、「正義とは何なのか?」とかの命題をあまりに正面切って登場人物に喋
    らせすぎちゃってる部分があって、そこは気になったかな。他の作品を読んでいてもそういう正面突破ぶりが見えるところをみると、この作家はすごく真面目な
    んだろうなって思うわけです。

    とか何とか言ってますが、僕は貫井徳郎が優秀なエンターテインメント作家であることは間違いないし、これからも貫井作品を読み続けるでしょう。もう一皮二皮向けることもちょっと願いつつ。

    関連記事:『失踪症候群』『誘拐症候群

    関連する記事はこちら:

    このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 読書日記 (2007-082) 『殺人症候群』 貫井徳郎(著) このエントリをつぶやくこのWebページのtweets Share on Tumblr Googleブックマークに追加

Leave a Reply

Sorry, we're having trouble loading this Tumblr.

Last.fm RPS

e_a
User

Tracks Played : 176816

カレンダー

2007年8月
« 7月   9月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

月別アーカイブ

カテゴリ別アーカイブ

Last.fm Last week

Last.fm Top Albums

Amazonおすすめ

楽天おすすめ